「聞け」 　　06.17　　申命記６：４〜１５，ヨハネ３：１６〜１７

　　＜聞け、イスラエルよ。我らの神、主は唯一の主で ある。
　あなたは心を尽くし、魂を尽くし、力を尽くし て、あなたの神、主を愛しなさい。＞　

　このみ言葉は、 最も大切なみ言葉の一つです。
　主イエスも最も大切な こととしてこの言葉をお示しになりました。 　まず考えたいことは、これは一体誰のための
み言葉 かということです。考えてみますと、神はたとえ人か ら愛されなくても神であり続けます。
極端に言えば、人が神を愛するかどうかで、神の存在が変わることは ありません。神は人から愛されることを求めますが、
それは、神ご自身のためではないのです。人が神を愛す ることは、人が人として真に生きるために必要なこと なのです。

　神を愛さず、忘れ去ることは、神から与えられてい る多くの恵みを手放すことになります。
イスラエルに とっては、それまでに神が与えてくださった町、家、 畑といった恵みから離れることです。
そうなれば、残 るのは滅びだけです。　

　神は恵みを与えたいと願ってお られます。その恵みを受けられないようにならないために、神を愛することをはっきり
心に刻み込むように 教えてくださいました。 　私たちが神を愛するときに気付かされるのは、自分 が愛する以上に
神が自分を愛してくださっているとい うことです。

　神さまに心を注いでいない時に、どうし て神さまの愛を知ることができるでしょうか。
人間同 士でも、ハスに構えていては相手の気持ちを知ること はできないものです。
神を愛することは、神の愛をよ り深く知ることになります。

　「神を愛せよ」との言葉は、
　　「神と関係を持ち続けよ」
　　「神にしがみついていなさい」　という意味も持ち ます。

　神は、私たちに愛されしがみつかれる覚悟を持 ってこの言葉を与えてくださいました。力ないものを 助け、励まし、罪を赦し、
受け止める覚悟を持ってお られます。
　だからこそ、このみ言葉を与えてくださっ たのです。